よくある質問・FAQ

Q.なぜヘンプクリートを使うのですか?

A.答えは大きく3つあります。
それは、①建材として優れている②環境に優しい素材である③持続可能性が高いということ。
建築材料は気候変動に影響を及ぼすCO2排出量の約11%を占めており、建築業界が占める世界のCO2排出量の割合は約40%といわれます。このため建築業界では排出量削減の方法を模索し、天然素材への注目が高まっています。
中でも産業用ヘンプは丈夫で成長が速くCO2の吸収能力が高いことから、地球環境に優しく持続可能の高い素材として注目されています。またヘンプクリートは有害な化学薬品を使うことなく生産できるので、住む人も作る人も安心して使用できます。

Q.ヘンプは危険ではないのですか?

A.産業用ヘンプ(産業用大麻草)は規制薬物として取り締まられる娯楽用大麻とは異なります。問題となるTHCの含有量が極めて低く、繊維だけでなく食品や化粧品、生分解性プラスチック、バイオ建材向けに栽培されている品種を使用しており、安心して利用できます。化学薬品を使わなくても丈夫に育つため、土壌を汚染しないというメリットもあります。

Q.日本でもヘンプクリート住宅を建てることはできますか?

A.もちろんです。桑原ヘンプクリートでは、すでに和歌山や兵庫県ほかでヘンプクリート住宅建設の実績があります。またヘンプクリートは新居を建てるだけでなく、古い民家をリノベーションするなど、より住みやすくするためにも適しています。防音性にも優れているので、静かな環境で過ごすことができます。

Q.日本の風土や気候に適していますか?

A.ヘンプクリート住宅は断熱性や調湿性も高く、夏は涼しく冬は暖かく室内を保ちます。

Q.ヘンプクリート は湿度も調節するのですか?

A.ヘンプクリートには湿度を調整する作用が備わっており、室内を40~65 %の快適な湿度に保ってくれます。また天然の防カビ効果も期待できます。

Q.燃えやすくありませんか?

A.ヘンプクリートは植物性でありながら、石灰をブレンドすることで優れた耐火性を兼ね備えます。さらに表面コーティングさを施すため、木材と比べても高い断熱・防火性を保っています。

Q.冷暖房エネルギーをカットできるのですか?

A.実験では従来の建物より80%も効率的にエネルギーを利用でき、CO2排出量を大幅にカットできることが分かっています。このため、冷暖房のランニングコストを抑えることができるほか、温室効果ガスを出しにくい住宅になります。

Q.高価ではありませんか?

A.ヘンプクリート建築は従来の住宅より初期コストがかかる場合があります。しかし化学物質によるシックハウス症候群の危険性を減らし、冷暖房コストを抑えられることを考えれば魅力的なオプションです。ヘンプクリート建築にはほかにもたくさんの利点があり、それがコストの高さを補っていると言えます。また材料の産業用ヘンプは成長が速くCO2吸収量が高いため、ヘンプクリート建築を選ぶことで地球環境保護に貢献することができます。

Q.どのような場所に使われていますか?

A.個人住宅だけでなく、公共施設にもヘンプクリートが使われています。「サステナビリティ」をテーマにした2024年パリ五輪でも、ヘンプクリートを使ったスポーツセンターなどが作られています。再生エネルギーや環境保護推進に熱心な英国ウェールズでは自治体が助成金を出し、ヘンプクリートによる家作りを推進しています。

Q.どこで生産されていますか?

A.桑原リミテッドでは運輸業界での40年の実績を生かし、ヘンプクリート先進国であるイタリア・フランスを中心に資材調達を行っています。

Q.ヘンプクリート建築にはどんなものがありますか。

A.ヘンプクリート建築は住宅だけでなく、大学やスポーツセンター、ホテルといった公共施設にもにも利用されています。従来の技術や材料で建設された場合と比べ排出量が80%削減された例もあります。ケープタウンに2023年オープンしたヘンプクリート作りのホテルは、環境ガス排出量よりも回収量が大きいカーボンネガティブ・ホテルとして報じられました。

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